ほぼほぼドラマレビュー

ドラマが大好きです。地上波、BS、海外ドラマ、何でも見ます。で、なんか書きます。どうぞご贔屓に。

カテゴリ:連ドラ > 連ドラ2017/1月


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文句なく今期ベストワンなのに、視聴率大低迷
ドラマ好きからは大絶賛
先週、今週とWBC放送と被ったので
タイムラインでは視聴難民が発生 
そんな
カルテット 

ほんと素晴らしいです。
なんたって竹薮、リアタイで見て、終わって即、録画を再生して
今、Tverで三度目見てるってくらいです。
まあ、いまオフシーズンで暇だからなんだけど、
オンシーズンでも二回は見ると思います。


キャストがいい。
松たか子/満島ひかり/松田龍平/高橋一生/もたいまさこ/宮藤官九郎
その他、みんないい。

時々とんでもなゲストが出て、高橋源一郎とか坂本美雨とか
それも楽しみで

音楽がいい。
弦楽四重奏で演奏されるドラクエのテーマとか
色々な曲が楽しい。

で、エンディングのキャストによるテーマ
椎名林檎作の「大人の掟」これがまたいい。

衣装もなんか楽しみ
満島ひかりのサロペットのポケットとか
高橋一生のソックスの中に入れられたズボンの裾とか

もう視聴者は画面の隅々まで目を皿のようにして見てる。
例えば、#9でアリスが投資してる株が急落。
スマホの画面を見て絶望してるとこ。
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この銘柄1120は架空のものだけどChlorocebusというのは#6に出てくるお猿さんの学名だって。そんなことがたちまちのうちに調べられてタイムラインに上がってる。それくらい何ひとつ見逃すまいとしている。

で、何と言っても脚本がいい。 
坂元裕二作品

坂元裕二といえば、
まず、1991 東京ラブストーリー
このころは育児真っ只中で竹薮は未見
でも名前を意識したのは
2007 私たちの教科書
2010 チェイス国税捜査官/Mother
2011 それでも、生きていく
2013 最高の離婚/ Woman
2015 問題のあるレストラン
そして
2016 いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう  

いずれ劣らぬ名作で、何度も思い出すだろう作品たち。

カルテットはこれまでとちょっとちがうことをテーマにしてると思う。
逆説的なポストTruthというか。
東京ラブストーリーは知らないけど、これまでの作品はそれぞれなんらかの困難があって、それを真正面から描いてきました。それに対して今回はその色々な問題を抱えた人たちの「その後」の「出会い」から始まります。

で、それぞれの過去はちょっと置いとくので「嘘」になる。
その上で選び取られた関係が大切に大切に紡がれていく。

#9では松たか子演じる早乙女真紀が、実は戸籍を買ってなりすましたもので、本当は山本明子だと告白されます。これは通常は犯罪です。通常はというのは世の中のルールではということです。

でもカルテットにおいては、それが何?
果たして、チェリストのすずめちゃんは「どうでもいい」と言いきります。カルテットにいた真紀さんはみんなのこと好きだった。それはこぼれるほどにあふれていた。こぼれたものが嘘のわけがない。そのことを私たちは知っている。だから信じて欲しいかどうか。そこが大事。もし、信じて欲しいとあなたがいうなら、前に進むことができる。

満島ひかりのシンプルな説得と
松たか子の「信じてほしい」は絶妙で
いやあ、いいものを見せてもらいました。

思えば、もうすでに社会の底は向けています。
例えば、
山本明子が早乙女真紀になれたように、
本当のことってわからない。
あるいは、山本明子が山本明子だってことだって、
それが本当ってどういう意味だろう。
私は本当に望んで山本明子なんだろうか。
山本明子の意味するところはなんだろうか。
ひょっとして私は本山明子じゃなかろうか。
で、本山明子ってなんだ?

要は、「私は私である」「ということにして」
「棚に上げて」毎日を送っているのです。

それなら、自分でなりたい自分になればいい。
そしたら、それが本当に自分になる。

ここで大事なのは、その自分を誰と共有するかってこと。
信じてくれる人がいないと真実にはならない。

アリスとの違いがそこに際立つ。
アリスの嘘は、誰とも共有していなかった。
だから騙したことになる。

でも、真紀さんにはカルテットがあった。
カルテットは四人いてカルテットで、だから本当になる。

この辺り、胸が温かくなります。

思えば、問題のあるレストランあたりから坂本作品は群像劇になってますね。
で、今回は見事に世の中とは別の真実を作り上げました。

真紀さんの「元夫」は「僕に知ってる真紀ちゃんはそういう人です」といい、姑は世の中の常識と自分の気持ちの間で迷います。

世の中ではどうであれ、わたしはこう。わたしたちはこう。
これがポストTruthの今だけでなく、
いつもいつも、幸福に至る道だとカルテットが言ってます。

さて、一年後の最終回。
真紀さんが「ちょっと行ったお手洗い」から戻ってきます。

何を見せてくれるんでしょう。
本当に楽しみです。



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金曜日って「三匹のおっさん」の他は深夜時間帯で、バイプレーイヤーズ、山田孝之カンヌ映画祭なんで、いまひとつ寂しい。あ、そうかNHKのドラマがあるな。4月には新体制できちんと全貌を把握しておこう。

さて下克上受験 
これは原作もので、原作はノンフィクションだそうで、受験中リアタイでブログ更新されていたものを書籍化したとか。そう思ってみるとちょっとびっくりなんだけども。

中卒の夫婦が、娘を中学受験させる話なんだが、キモは親塾で成功させるということ。
自分で言うのもなんだが、私は受験指導を仕事にしているけど、親塾はやりたくない。こないだ、傾聴のワークショップに参加したが、講師の先生は自身のお子さんには怒ってしまうとのことだった。と言うわけで、親塾?無理!なんだが、このお父さんはやる。

そのために
仕事を辞める。その理由が勉強と仕事の両立が困難だから。
なんやそれ、仕事は部活か?と突っ込みたくなる。
でも、それが事実なんだと言われれば、そうですかとしか言いようがない。

第9話で驚くのは母親も仕事を休むことだ。
徹底的に閉じてしまうこの家族。大丈夫なのか?

就活家族とは反対の方向だ。

でも。。。
ふと思うんだけど、この父親、勉強や受験が楽しかったのではないか。
自分ができなかったことを子どもでやり直したのではないか。
そんな気がしないでもない。

その証拠が公式サイトの今週の俺塾の内容
これがなかなかのもので毎回読ませる。
この人、本当に勉強したんだなとわかる。
真剣に勉強してないとわからないことが書いてある。
例えば、ジャネーの法則「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)」を持ち出す。
中学受験の場合、子どもが受験勉強をしている時期は10歳から12歳あたりだ。
仮に親が40歳だとすると、
子どもは
生涯の10分の1程度の感覚で時を過ごしているのに、
親は
生涯の40分の1の時を過ごしていることになる。
(略)
子どもが立っている地球は、親よりもかなりゆっくり公転しているんだ。

親が時間がないと焦ってるのは自分の尺度だから。
子どもの立場に立てば、時間はたっぷりある。
これはわかる。子どもは本当に一年で変わる。

濃密な時間を過ごしているのだ。
この父親は、偏見や予断なく、状況を受け止め感じて考えたんだろうな。
こんなのもあった。

受験には親子バトルがつきもの。子どもが出来ないとイライラするのは当然だと思う。何とか出来るようになってほしいと願う気持ちがあるからキレてしまうんだ。

でもキレるときってどんなときだ? よく考えると自分は出来て子どもは出来ないときじゃないか? 漢字なんかがそうだな。子どもが書けない漢字でも親は知っていることが多いからさ。つまり、優位なときにキレるんだ。例えば社会の山地山脈を全部言えない子どもにキレるかな? 自分も出来ないときは見て見ぬふりするはずだ。それはずるい。さすがにずるい。自分がキレるときがどんなにずるいときか認めることが大切だと思うんだ。 

えらい!!
こう言う親を表現するキャストとして阿部サダヲと深沢恭子は良かったな。
 
こんな経験ができるのは条件が揃わないとできない。
この夫婦は、中卒で学歴こそ低かったが 、
そのほかの社会資本(社会資本)は持っていた。
職場や友人知人や、親や、みんなが応援してくれていた。
<貧困>ではなかったからできた。

そして一つの経験に集中して濃密に取り組んだからこそ、
次の段階ではきっと開いていけるんだろうな。

学歴があっても社会資本(人間関係)がないとやばい。
学歴と社会資本(人間関係)どっちが重要かというと
社会資本に決まっとる。

塾の中でも
こいつは絶対になんとかしちゃると講師に思わせられるか否か。
ここが社会資本の形成力で、これを持ってる子は強い。

この父親はそれを持っていた。
そういうことだね。 







就活家族〜きっと、うまくいく

Unknown

ラストシーンに驚いた。
そういうことだったの?

ラストシーンは川と家と家族だった。
その映像から、40年前の「岸辺のアルバム」を思い出さずにはいられない。
就活家族の脚本家 橋本裕志は1962年生まれだ。「岸辺のアルバム」放映当時は15歳。15歳の男子があの番組を見たかどうかはわからない。しかし、脚本家を生業とする以上、ホームドラマを破壊したに等しい山田太一の問題作を知らないわけがない。

毎回、オープニングで多摩川の堤防が決壊して住宅が流されるニュース映像が流される。見るものはその結末を知った上でドラマの進行を見る。最終回、本当に主人公一家の家が流される。家族が必死に持ち出したものは一冊のアルバムであった。果たして一家はアルバムの中にしか残っていないのか、あるいはアルバムを拠り所として立ち上がるのか。どちらとも言えずドラマは終わる。

あれから40年。
あの家族の息子(国広富之)は、就活家族の父親(三浦友和)世代だろう。
そう思って昨日のラストシーンを見るとなんとも言えない。

こっそりラブホで密会を重ねていた八千草薫(当時46歳、専業主婦)に対して、黒木瞳は教員という仕事を定年まで勤め上げ、夫に離婚を言い渡し、新しい仕事にやりがいを見つける。ずっと若い。他の家族もだが、40年前の家族の秘密は、それこそ秘密にしなければならない性体験だった。40年経って、性の問題はグッと相対化され、仕事と家族に焦点が当てられている。そして結論は、仕事も家族もだ。

なんというか、時代は進んだんだとホッとした。
娘も息子も本当頼りないけど、まあいっか。
時代は進んだ。
何か見えそう。

そんなエンディングだった。

これは脚本家、橋本の山田太一へのアンサーなんだな
もちろん、私の勝手な思いだけど。
最終回のラストシーンでようやく膝を打ったので
もう一度、見直してみようとおもった今朝。 

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今日これまでに見たドラマ

ごちそうさん
 おかしいと思ったら言わないかん。 
 偉い人は聞く耳持たなあかん。
 無責任すぎたんやな。

 め以子さん、70年経ってますます無責任です(爆涙)

べっぴんさん
 思い出します、オイルショック。
 あれから40年。まだまだ反省してません。
 早く、大きく、もっともっとをいい加減やめなあかんよね。

嫌われる勇気
 う〜〜〜〜〜ん。

科捜研の女
 見ちゃうんだよねえ。なぜだろうね。

DVD ディストラクション・ベイビーズ 
 う〜〜〜〜〜ん。
 向井の約束は非常に良かった。
 

東京タラレバ娘 かなり不評みたい。
我が家でも、私はどうでもいいんだけど、夫が大笑いしながら見るもんだから、付き合って木曜夜視聴。夫は完全に漫画扱い(漫画クラスタの方ごめんなさい)



 例えば『東京タラレバ娘』2週連続自己最低!30歳なのに全員幼稚とか
あるいは「東京タラレバ娘にリアリティがない理由とか 
すごい有様。
それなのに、視聴率は2桁キープ
インスタのフォロワーは24万人
それはなぜ?

リアリティがないから、スカスカで週半ばの夜にはケラケラ笑ってちょうどいいとか
本当に漫画みたいな、花とか星とかグサッとかの実写化が面白いとか
個人的にはレバちゃんの声がPerfumeのあーちゃんでツボとか
ジブリ星野(坂口健太郎のこと)がどうなるのか気になるとか

つまりどーでもいい娯楽的興味で見てるわけです。

その結果、今回は割と進んだかな。
金髪ことジブリ星野はトリックスターか狂言回しの立場で、
今までは単に「たらればさん」と揶揄するにとどまっていたのが、
今回は倫子と香の背中を押した。

考えてみれば、高校生と余命いくばくもない教師の結婚という大逸脱の果てに、
妻を失うという若くして余生を歩む金髪には、うってつけの立ち位置かもしれない。
若くして大人にならざるを得なかった金髪と
いつまでたっても大人になれないタラレバ娘たち
さらに、ダメバンドマンとダメダメ不倫男はさらにガキ。

それぞれ年齢相応のところに落ち着いてめでたしめでたしなのか。

ガキな割に自分たちのズルさを確認したあたり、
ひょっとしたらなんとかなるのか?

まあ、期待しないでみる。

大島優子がまるでずっと前から女優だったように見えること。
あと10年もしたら、榮倉奈々とか吉高由里子よりもずっとドラマ界に常駐しているような気がする。

スタイリストさんたち頑張ってる。
毎回毎回、彼女たちの衣装、いい感じにできてる。良すぎず悪すぎず、彼女たちにふさわしい。
大島優子のメガネいいかもと思ってて、税金の還付金がきたら買うかも。

東京タワーがきれい。
毎回、東京タワーとジブリ星野のカットがあって、
かなりのお得感を醸し出している。

それにしても、
いつ恋、逃げ恥、ときて、こんなもの見せられるんだから
日本のドラマ界って良くも悪くも本当なかなか。

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今日見たの
朝ドラ二本
べっぴんさん
 どうにも英輔さんの二重まぶたが気になって。
 ちょっとアイラインこすぎるでしょ。     
ごちそうさん
 め以子が4500円もの借金をして買った米を炊き、
 おにぎりを振る舞う
  ふとっぱらやなあ。
    アホやから、後先かんがえんのですわ。
    アホの仏やな。
  果たして、アホの仏の慈悲によるものか、
  息子が一人戦地から帰ってきて
  銀シャリのおにぎりを頬張る。
    この瞬間のために4500円借金したんだと
  見るもの全てが涙するシーン  
スリル 黒、赤
相棒シーズン10 #6
    研ナオコ演じるアンルーリー。
 相方のトランペッターもうちょっといい男ならな
ERシーズン4 #4
     自分を見失った人を助けることはできないよ
   なに言ってるの、
     そういう人たちこそ助けなくちゃ 






 

日曜9時。TBSのキムタク主演「A LIFE」と競合してるので大苦戦。
A LIFEが18%にたいして大貧乏は5%全然勝ち目はない。

でも私は「大貧乏」派(笑
なぜかというに日曜の夜に、いい大人のロマン主義や実存問題なんか見たくないから。
だいたい、浅野忠信とキムタクの芝居が違いすぎる。
松山ケンイチとか及川光博とか集めて、まるで「巨人」みたい。
楽しみは、田中泯の江戸弁。ちょいちょいとやってる柄本明。

というわけで、
日曜9時はリアルタイムではNHKの「刑事フォイル」を見て
翌日録画で「大貧乏」、最後に「A LIFE」を見る。

「大貧乏」はタイトル通り、貧乏人と女子供が一つの企業に挑む話だ。
一応武器は伊藤淳史演じる柿原真一という弁護士。大きな個人事務所を経営しているが、チビでブサイクなコンプレックス男。子供っぽい正義感と法知識がアイデンティティ。しょっちゅう失敗して敵に出し抜かれてほぞを噛んでいる。

でも、非力なものたちが人生を投げ出さずに泣いたり笑ったり裏切ったり騙したりしながら、結局のところ織り合わされて一つの流れを作っていく様が微笑ましい。

超優秀な外科医とかやり手の大病院経営者とかが、欲求と倫理の間で葛藤してとかいうのよりずっといいと思う。どうかな。

#9のグッドシーンは奥田瑛二演じる天満の企みを一般主婦である小雪に説明するために、アソシエイト弁護士(ジャニーズ系)が紙芝居をやるところ。ベストシーンは保育園の卒園アルバムに載せる写真を撮るところ。子供達は、母子写真ではなく、いつも一緒の伊藤淳史や成田凌と一緒がいいという。でも大人は、それは色々と問題になるから、家族だけで撮ろうという。

なんども押し問答がなされ、何度目かの言葉をもう一度言う。
「家族じゃなくてもいいよ」
血の繋がってるのだけが家族じゃないとか、カッキー(伊藤)春くん(成田)だって家族だとか言わない。ただただ、家族じゃなくてもいいと言う。このシンプルさっていいと思う。ストレートだ。

と言うわけで、
大貧乏を最後まで気持ちよくみようと思う。






 

ネット上ではこの番組はオカムスと言われてるらしい。
信田さよ子さんがそう書いてる。

で、オカムスが終わった。
母と娘はお互いを捨てあって
次の一歩を踏み出した

捨てるのではなく捨てあう。ここだな。
母親の親友も絶交を言い渡す。
言い渡した後で、訪ねた母に、話を聞いてあげてもいいわよという。
父親も、家を出るといいながら、一緒に行こうという。

スクラップアンドビルドだ。

問題を共有するという意思。
そして、言い合う。
これが、できればほとんど問題は解決してるんだよね。

娘が自分の好きなものが何か考えるというシーンがあった。
うちの息子たちにそんなことは絶対ない。
親に支配されてない証拠だ。
ほっと安心

今、うちは安心できない状況だけど。

安心できない多くの人々が
このドラマをきっかけに声を出しているようだ。
それはとてもいいことだ。
そうなるために、このようなドラマはある。


ちょっと変わった教育ドラマ、嫌われる勇気です。


アドラー心理学というのは昨今人気の心理学。
フロイトがネガティブであるのに対し、アドラーはポジティブだと言われてます。
昨年、NHKの100分で名著で取り上げられました。

第一回目に見たぎこちなさはだいぶ慣れてきました。

ドラマ自体は刑事物ですが、大学教授(椎名桔平)が登場し、
刑事(加藤シゲアキ)にポイントを講義しています。
制作者の意図がアドラーを理解して広めることなら
香里奈演じる庵堂蘭子のイメージはちょっと違うかなと思います。

主人公の設定派もっと柔らかくてもいいんじゃないかしら。
アドラーのイメージはあんなガチガチじゃないと思うなあ。
どっちかといえば、遺留捜査の主人公みたいな方がいいかなと。


流れとしては加藤シゲアキ演じる青山年雄青年が第二の実践者になって、
こっちは極めて人間的なので、それで取り返そうと言うことでしょうか。

継続して見ている方は、
ぜひ、上の  NHKの番組とか
アドラーの著作に触れて見てください。

それにしても、第9話。
15年前の被害者を訪ね、仏前に手を合わせるとき、
コートを脱がないのはなぜ?
脱いで欲しかったなあ。



 

 
「お母さん、娘をやめていいですか」

このドラマ、最初はイマイチだった。
必要があって見てた。
だんだん調子が上がってきて、
今回は、おお!!という出来だった。

毒母といわれる人は本当にいるようだ。
道を踏み外した母親。
必要があって何冊も本を読んだが、本当に頭を抱えてしまう。

この手の特殊な人を題材にすると、共感を得るのが難しい。
当たり前だ。関係ない人だから、怖いもの見たさみたいな興味本位になってしまう。

それをどう解決して共感に持っていくかが作り手の課題なんだろうな。
今回も他人事だったが徐々に近づいてきて、第七回でなるほどぉと共感できたのだ。

早瀬顕子と美月は共依存の母と娘。
母による娘の支配はお互いにとってなかなか自覚し難い。
そこで、もう一組の母娘
美月の教え子、礼美と母だ。美月は礼美を通して母娘の関係を考えていく。

事件が起こる。
美月が務める高校の文化祭で、礼美がゾンビになっているのを見にきて激怒した母。その母に向かって死ねと叫ぶ礼美。礼美が母に引きずられていき、階段にかかる。 母のほうが転がり落ち重傷を負う。礼美が突き落としたのではないかという疑いをかけられる。二人は何も話さない。

病院で礼美の母を説得する美月
そこに今回のキモになる会話が出てくる。

母「あの子はわたしを憎んでいる」
美月「憎めればどんなに楽でしょう」

このやり取りで特殊な母子はごく普通の母子になった。
どんな親子にだって、そういう瞬間はある。
二人のこのやり取りを聞いて、子育てに悩んだ全ての母が胸を突かれたし、
親を越えようともがいている子も、ドキッとしたはずだ。

虐待して、育児放棄して、いがみ合って、傷つけあっている母子は
憎もうにも憎めない、愛し合った母子なのだ。歪んではいるが。

一方、虐待も放棄もしていない顕子と美月は、お互いの歪みに気づかないままきたが、
美月の恋愛と礼美母子のせいで、美月が被支配者の位置から出ていこうとする。
それを顕子は認められない。

ののしり合った礼美母子はぶつかり合えるが、美月/顕子にはそれができない。

自分の繭の中に美月を囲い込もうとする顕子
顕子を後ろから抱きしめて、説得する姿は、糸を吐いて絡め取ろうとするかのようだ。
果たして美月はその手を振り払い言う。

「お母さん。娘をやめていいですか。」

ぶつかり合えないなら、関係を解消するしかない。

美月は、礼美や礼美の母となら話し合える。
そのことを通じて気付いていった。

顕子は友達の文江や夫浩司の言葉にも耳を貸さない。

なぜだろう。

わたしは、親子を作るのは「血」ではなく共有した時間と経験だと考えている。
「血」だと言うのなら、産んだだけで親子になってしまうではないか。
そんなことはありえない。

顕子はせっせと家を繕う。
家は顕子の繭なのだ。
その家で顕子は趣味の人形作りに精を出す。
現実の美月に合わせて、人形も成長して、前回はウエディングドレスを着ていた。
本当に怖い。

来週、最終回だ。
顕子は乗り越えるのだろうか。

しかし、何と言っても美月の恋人役の柳楽優弥がいい。
昨年の「ゆとりですがなにか」が最高だった。彼も色々あって、でも今のように元気に仕事できるようになって、本当に良かったなあ。四月からの「フランケンシュタインの恋」も楽しみだ。公式サイトのニュースによれば、キネ旬の主演男優賞を受賞したとか。『ディストラクション・ベイビーズ』での評価だとか。見てないよ。見なくちゃ。菅田くんも出てるし。

もひとつ。
壇蜜演じる柳楽優弥の同僚女性、なんかありそうなんだよねえ。

最終回に何か出てくるだろうか。

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